増刷決定! 新装完全版の登場! “リアル・ポリティクス、攻撃的現実主義の教科書"
「ウクライナ紛争の責任はアメリカが持たなければならない! 」
国際政治学の第一人者による、意見表明(YouTube)に世界が驚いた。
今、最も注目すべきミアシャイマー(シカゴ大学終身教授)の主著。
原著オリジナル版に「日本語版に寄せて」を加え、「中国は平和的に台頭できるか?」の章を収載。訳者奥山真司による解説、注釈も充実。
米中の衝突を確実視し、世界各国の外交戦略を揺るがす、“攻撃的現実主義(オフェンシヴ・リアリズム)"とは!?
過去200年間の世界史的事実の検証から、きわめて明晰、冷徹、論理的に国際システムの構造を分析、北東アジアの危機と日本の運命も的確に予測する。
ミアシャイマーによる北東アジアの将来の見通しはあまり華やかなものではなく、むしろ彼自身が認めているように「悲劇的」なのだ。そしてこの「悲劇」は、モーゲンソーの言うような「人間の愚かさ」にあるのではなく、国際社会(国際システム)の構造による、人間の意志ではコントロールできないところで引き起こされるものだ。......本書のタイトルが『大国政治の“悲劇"』である理由は、まさにここにある。(「訳者解説」より)
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ジョン・J・ミアシャイマー (著),
奥山 真司 (翻訳), 杉原 修 (編集),
ISBN:978-4909542175 C0031 A5並製 672頁
本体価格:5,000円+税
発売日:2019/4/1
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著者について
■著者:ジョン・J・ミアシャイマー John J. Mearsheimer
1947年生まれ。シカゴ大学教授。専門は国際関係論、特に安全保障分野。「オフェンシヴ・リアリズム」を提唱、論文、著作多数。2003年には米軍のイラク侵攻を批難してネオコンたちと対立。2006年、スティーブン・ウォルトと共に、アメリカの外交政策に影響をおよぼすイスラエル・ロビーの問題を論じ、それをまとめた書籍『イスラエル・ロビーとアメリカの外交政策』が世界的ベストセラーになる(2007年、日本版は講談社)。『なぜリーダーはウソをつくのか』(2011年)も10の言語に翻訳され、各国で話題に(日本版は奥山真司訳、中央公論新社)。
■訳者:奥山真司(おくやま まさし)
1972年生まれ、横浜市出身。カナダのブリティッシュ・コロンビア大学を卒業。英国レディング大学大学院で修士号(MA)と博士号(PhD)を取得。戦略学博士。国際地政学研究所上席研究員、青山学院大学国際政治経済学部非常勤講師。著書に『地政学―アメリカの世界戦略地図―』(五月書房)など。訳書に『平和の地政学』(N.スパイクマン著、芙蓉書房)、『米国世界戦略の核心』(S.ウォルト著、五月書房)、『幻想の平和』(C.レイン著、五月書房)、『戦争にチャンスを与えよ』(E.ルトワック著、文藝春秋)などがある。