本書は2008年に出版され、全米を中心にベストセラーとなった「Home」の日本語版。
ジュリー・アンドリュースが『メリー・ポピンズ』の撮影のため、イギリスを出てハリウッドに向かうまでの回想録。1935~1963が描かれている。続編は『ホーム・ワーク』1963~1986のハリウッドが描かれている。
この本は批評家から大好評を博し、ロサンゼルス・タイムズ紙、ニューヨーク・タイムズ紙は彼女の文章の質の高さを賞賛した。2008 年 4 月 27 日付のニューヨーク タイムズ紙の成人向けノンフィクションベストセラーで第 1 位になる。
ジュリー・アンドリュースの幼少期、戦時下のロンドン、戦後の復興の中、10才で家計を担うためにステージに立ち、地方興行を続ける。17才でNYへ渡り、ブロードウエイで活躍するまでの下積み期間。
これまで日本のファンの多くは、映画でしかジュリー・アンドリュース観ていない。
本書にはそれ以前の彼女の姿が赤裸々に綴られている。ミュージカル史上最大の金字塔である「マイ・フェア・レディ」が誕生するまでの楽屋話。大物スターであるレックス・ハリソンが初演で怖じ気づくエピソードなど、ミュージカル・ファンなら驚くような裏話が満載である。
グレース・ケリー、ゲーリーグラント、リチャードバートンなどハリウッド黄金時代の大スター達が、日常の風景の中で闊歩する。
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【著者プロフィール】
ジュリー・アンドリュース (ジュリーアンドリュース) (著/文)
1935 年 10 月 1 日生まれ。イギリス出身の女優、歌手、作家。ハリウッド黄金時代を象徴する最後の大物女優、伝説的なブロードウエイ・ミュージカルの女王。70 年以上にわたるキャリアを通じて、アカデミー賞、エミー賞、グラミー賞、ゴールデングローブ賞などの数多くの賞を受賞。その舞台芸術への貢献により、2000 年には英国エリザベス女王により大英帝国勲章を授けられ、デイム(DBE) に叙された。
代表作はミュージカル「マイ・フェア・レディ」、映画「メリー・ポピンズ」「サウンド・オブ・ミュージック」等
星 薫子 (ホシ ニホコ) (翻訳)
通信社勤務、雑誌編集、コピーライティングを経て、現在は翻訳家として活動中。
訳書に『三階─あの日テルアビブのアパートで起きたこと』(2022年、五月書房新社)。
杉原 修(スギハラ オサム)(解説)
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ISBN:978-4-909542-48-9 C0098
発売日:2023年6月16日
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